不眠

ここ一週間くらい、不眠が続いています。

眠れないと思考がぐるぐるとループバックして、答えのない堂々巡りになります。 「なんで」が頭の中を反響してどうしようもありません。 嫌な考えに考えが支配されるので、強い酒を飲んで思考を鈍らせたくなります。

中学生くらいから眠れないことがたまにあって、日付が変わってからもなかなか寝付けず、インターネットをぼんやりと見ていました。 まあこの時期はやる夫SS1にハマっていたのでそのせいであったのかもしれません。

不眠で睡眠薬を出してもらったのは高校3年生が初めてでした。 受験が近づいてプレッシャーに負けてしまった僕は鬱病になってしまい、すっかり眠れなくなってしまったので、精神科医からベルソムラ2を処方してもらいました。

ベルソムラは副作用として悪夢を見ることで有名で、僕もご多分に漏れず寝ざめの悪い夢をたくさん見ました。 特によく見たのは父親と喧嘩する夢でした。 夢の中では僕はやたらカッカと口論をしていました。 とにかく無性に怒りの感情が沸き上がって、抑えることができませんでした。 夢の中で父親を蹴ろうとして、現実でもベッドの近くにあった家具を蹴ってしまったこともありました3。 また、寝付いても3時間くらいで覚醒してしまうことが多く、かといって起き上がって生産的な活動をするのも難しいので、布団の中で苦痛な時間を過ごしていました。

ベルソムラは大学生になってからは処方されなくなりました。 普通に眠れるようになったからです。 残った薬が大量に余ってましたが、また眠れなくなった時のためにと、一応保管はしていました。 とは言えその後も不眠が顔を出すことは余りなかったし、ベルソムラも飲むことはありませんでした。 現在の家に引っ越してくるタイミングで、年数も経ってるしもう飲むこともないだろうと、余っていたベルソムラをすべて処分しました。

年始、実家に帰省をしようと荷物を整理していた際、スーツケースの中から捨てたはずのベルソムラが1シートだけ出てきました。 偶然紛れ込んでいたみたいで、それを見たら不眠だった頃を少しだけ思い出しました。 このベルソムラのシートは、お守りとして取っておくことにしました。

その後実家に数日間帰省し、一回だけ中途覚醒しました。 そのときの夢も、父親と喧嘩をする夢でした。


  1. 2ch発のAAキャラクターやる夫を用いたショートストーリー、当時はGANTZのやる夫SSに張り付いていた覚えがある ↩︎

  2. オレキシン受容体拮抗作用をもつ割と新しめの睡眠薬 ↩︎

  3. 痛かったです ↩︎