20220116
今日は友人の車に乗せてもらって、夕飯を食べに行きました。
もうすっかり日が暮れていて、飲食店に行く途中、ちょっと繁華街から脇にそれると、すぐに周りは真っ暗になりました。 車内は友人たちの話し声とエンジンの音で満たされており、他の音はよく聞こえませんでした。 窓ガラスは僕たちの吐く息で曇っていて、外にポツンポツンとある街灯が、ぼやけて丸く光って見えました。 なんだか宮沢賢治の小説に出てきそうなぼんやりとした幻想的な光だな、なんて思いながら友人たちと会話をしていました。 そのせいか、夕飯を済ませて自宅に戻ってから、ぼんやりと以前観たアニメ映画の銀河鉄道の夜を思い出しました。
アニメ映画の銀河鉄道の夜を初めて観たのは、たしか小学生の頃だったと思います。 そのときは内容に関してはあまり記憶に残りませんでしたが、登場人物が軒並み動物を擬人化したデザインをしていて、それが印象に残っていました。 銀河鉄道の夜というものに触れたのがこのアニメ映画が初めてだったので、中学生になって小説を読んだ時も、脳内では猫人間が動いていました。
高校生になって昔の名作アニメも観ようということで、そういえば、と思い出してレンタルしてきたのが二回目の銀河鉄道の夜でした。 再視聴したら、実は音楽や音響がとてもよかったという点に大変驚きました。 あまりメロディアスではないけど奥行きのある音楽や、どこか寂しげで優しい雰囲気を漂わせる効果音が、背景の夜空と融合していました。 登場人物の言葉が途切れたときの無音の間も、この映画の音響だと感じるほどにうまく設計されていました。 これはすごい名作を引き当てたぞと、慌てて同級生に教えました。 同級生はみんな疑問符を顔に浮かべてました。
内容のこととかキャラクターデザインのこととか、もっと色々書きたいことがあるはずなんですが、なんだかよく思い出せないのでこの辺にしておきます。 静かな気持ちになりたいときに観るといいかもしれません。